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• 歯髄保存について

従来は、虫歯除去中に神経が見えてしまった場合は、無菌状態の神経が汚染されたと考えるのが一般的でした。
そのため、患者さん本人の痛みなどの自覚症状が無かった場合でも神経の治療をしなければなりませんでした。

しかし、現在の歯科医療では、すべての場合ではありませんが、神経を取らずに治療することができます。
それが「生活歯髄療法(VPT)」(バイタルパルプセラピー)です。
(保険診療外：60分　27,500円(税込)　別途詰め物等の費用が必要)

適応症

• 自発痛がないこと
• 冷水痛・甘味痛みはあるが、軽度の場合
• 電気的歯髄反応が正常であること
• 打診痛がないこと
• レントゲンで明らかな異常が認められないこと

適応外

• 鎮痛剤が必要な生活に支障のある痛みがあるとき
• 電気的歯髄反応がない
• 冷温刺激による痛みが、刺激がないのにも関わらず持続してあるとき
• レントゲンで明らかな異常を認めるとき

※一番重要な事

マイクロスコープで直接神経の状態を確認することです。

MTAとは

ポルトランドセメントを主成分とする薬で、このセメントを使う事により本来なら神経を取らざる得ない場合でも神経の保存が可能になりました。

歯を抜歯しなければならない2大原因は、虫歯と歯周病です。
虫歯で抜歯せざる得ない場合に一番多いのが、虫歯が歯茎の中まで入り込んでいるために、再度きちんとした適合の良い被せ物を入れることが出来ないことが挙げられます。

改善・治療する方法

その状態を改善・治療する方法として、
矯正による歯牙の挺出(エクストリュージョン)、歯冠延長術(クラウンレングスニング)があります。
それぞれ単独処置や両方の併用治療の場合もあります。

エクストリュージョンとは

歯茎の線に左右差がないので、外科的に埋まっている根っこ（歯根）を出してしまうと審美的問題が起きてしまいます。

週に1回程度、けん引するゴムを交換していきます。

クラウンレングスニングとは

根っこ（歯根）が歯茎の中にあり、このままでは差し歯に出来ない状態です。

歯茎を隣の歯と合わせ審美的な点からも治療し、差し歯に出来るようにしました。

適応症

• 歯冠・歯根比＝1：1が保てる
• 歯周病が軽度である
• 治療期間(数か月)・金額的制約がない
• 全身疾患が無い

これらの治療法を用いて歯の保存をした場合のその後の治療は、保険の規定によりすべて保険外となりますので、ご理解の程よろしくお願いいたします。