■乳歯を治療する前に
子供の治療で心がけているのは、【無理に治療をしない】ということです。もちろん、痛みがあればできるだけ取り除くようにしますが、それ以上に「歯医者に安心して通い続けられること」を大切にしています。
子供はとても繊細なので、無理に治療を進めると、その経験がトラウマや恐怖となり、親御さんが歯科医院に連れて来られなくなってしまうことが多いのです。
治療が中断したり、新しい虫歯を治療できない状態になることが、お子さんにとって最も良くないことだと考えています。

■乳歯の治療方法
①痛みが無い場合
・初期虫歯:歯磨き+フッ素洗口などで対応し、注意深く経過を見ます。
・虫歯で穴が開いている:虫歯の進行止め(商品名:サホライド)を塗って、その上に食渣が入らないようセメントでう窩を埋める治療法や、無麻酔で可能な限りのう蝕を除去し、治すことを考えます。
②痛みが出てしまっている場合
・『麻酔が頑張れる』場合:大人と同じように麻酔をして、患歯の治療をしていきます。
・麻酔がむずかしい場合は:う窩に直接鎮痛作用のある薬を入れて、まずは痛みのコントロールをしていきます。
■虫歯にしない為の予防処置
シーラントで虫歯の好発部位である【溝】をあらかじめ埋めておくことにより、食渣の侵入を予防し、虫歯の発生リスクを下げていきます。









